【シンポジウム】パワーファイバーレーザーとその産業応用
開催趣旨
高品質・高出力レーザーであるパワーファイバーレーザーは、自動車等のものづくり現場に数多く導入されており、わが国の産業振興を推進する上で重要なツールである。 本シンポジウムでは、国内外レーザーメーカー各社が開発したパワーファイバーレーザーについてご講演いただき、総合討論では、ユーザー側が望むパワーファイバーレーザーとその応用について議論したい。 |
開催要項
■ 開催日: | 2011年4月22日(金) 11時00分〜17時30分 |
■ 会 場: | パシフィコ横浜 ハーバーラウンジB |
■ 主 催: |
(社)レーザー学会 (社)レーザー学会「次世代産業用レーザー専門委員会」 |
■ 共 催: |
技術研究組合 次世代レーザー加工技術研究所 (財)レーザー技術総合研究所 レーザ加工学会 (社)レーザプラットフォーム協議会 (社)溶接学会 |
■ 参加費: | 3,000円(税込) |
■ 定 員: | 100名 |
プログラム
11:00〜11:05 | 開会の辞 | |
塚本 雅裕 氏(レーザー学会「次世代産業用レーザー専門委員会」主査) | ||
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11:05〜11:10 | ご来賓挨拶 | |
藤木 俊光 氏(経済産業省製造産業局産業機械課 課長) | ||
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11:10〜11:35 | 「レーザーによる21世紀の産業振興(仮題)」 | |
井澤 晴和 氏(レーザー技術総合研究所) | ||
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11:35〜12:00 | 「ALPROTの多波長複合レーザー加工技術開発への取り組み」 | |
神谷 保 氏 (技術研究組合 次世代レーザー加工技術研究所(ALPROT)) | ||
ALPROTでは、加工難易度が高い新素材を短時間かつ高精密にレーザー加工する技術を、個々の企業・研究機関が保有する技術やノウハウを持ち寄り、相互補完して確立するよう取組んでおり、高出力化や波長変換および多波長複合加工などの開発要素と開発体制など、その内容を紹介する。 | ||
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12:00〜13:00 | 昼食 | |
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13:00〜13:30 | 「高出力CWファイバーレーザーの開発と加工事例」 | |
藤崎 晃 氏 (古河電気工業株式会社) | ||
Ybドープファイバによるシングルモードファイバレーザは1μm帯の回折限界の高輝度光を高効率に発生することができ、従来に無い新しい加工性能が得られている。本公演ではまずこのファイバレーザの構成部品と設計について紹介し、さらに、CWおよび変調駆動で動作する500W出力のファイバレーザによる加工事例について報告を行う。 | ||
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13:30〜14:00 | 「微細加工用ファイバレーザーの開発について(仮題)」 | |
角井 素貴 氏 (住友電気工業株式会社) | ||
多様を極める微細レーザ加工の需要に対応する一つのツールとして、パルス幅を20nsから60psまで調整可能な1.06μm帯ファイバレーザを提案する。本レーザは、熱加工が望まれる用途にまで幅広く対応できる。更に波長帯0.53μmの第2次高調波用モデルも紹介する。 | ||
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14:00〜14:30 | 「加工用高出力ファイバーレーザーの開発」 | |
島 研介 氏 (株式会社フジクラ) | ||
フジクラの行なってきたマクロ加工用CWファイバーレーザーの開発状況につい て概説する。今春に上市する300W以下のクラスのシングルモードファイバレーザの特性、機能の紹介をするとともに、現在手掛けているキロワット級マルチ モードファイバーレーザーの出力実験について紹介する。 | ||
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14:30〜15:00 | 「ファイバーレーザー用半導体レーザーの開発動向について」 | |
前田 純也 氏 (浜松ホトニクス株式会社) | ||
ファイバーレーザーは、この十年間で急激な進化を遂げているが、その進化には種光・励起光として利用されるファイバ結合型の半導体レーザー技術の進歩が大きく寄与している。本講演では半導体レーザーにおけるファイバ結合の基礎技術およびその開発動向を解説する。なお本発表はNEDO高出力多波長複合レーザー加工基盤技術開発プロジェクトの成果の一部が含まれている。 | ||
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15:00〜15:20 | 休憩 | |
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15:20〜15:50 | 「ファイバーレーザによる加工事例(仮題)」 | |
山崎 信幸 氏 (ミヤチテクノス株式会社) | ||
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15:50〜16:20 | 「4kWファイバーレーザ加工機の開発」 | |
石黒 宏明 氏 (株式会社アマダ) | ||
JDSU社との共同開発により、600Wモジュール7個からなる産業用4kWクラス ファイバーレーザ発振器を開発し、弊社製の3軸(X,Y,及びZ軸) リニアモータ駆動の高速・高加減速レーザ切断加工機モデル「FOL3015」に搭載しました。今回、その切断性能、及び特性についてご紹介させて頂きます。 | ||
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16:20〜16:50 | 「IPG高出力ファイバーレーザ・10年の歩みと将来への展望」 | |
辻 正和 氏 (IPGフォトニクスジャパン) | ||
IPG Photonicsは1990年に光通信用のアンプリファイアーの開発製造を目的に設立された。2000年までは光通信の市場拡大で飛躍的な成長を遂げていたが2000年のアメリカでのITバブル崩壊で産業用レーザへの進出をし2003年には4kWファイバーレーザを完成、2008年には50kWファイバーレーザを出荷した。IPG高出力ファイバーレーザの歴史と将来への展望を紹介したい。 | ||
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16:50〜17:30 | 総合討論「パワーファイバーレーザーへの期待」 | |
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閉会の辞 | ||
中井 貞雄 氏 (レーザー学会 会長) |