
月刊OPTRONICS
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光技術関連業界の最新情報が満載の月刊OPTRONICS。 技術者,研究者の方はもちろん,光に携わる方は是非ご購読ください! |
2006.7 vol.25 No.295 |
ナノインプリント技術の最新動向
-関連技術の最新情報と光部品への応用事例-
ナノプリントおよびナノインプリント技術(総論)
ユニオンツール(株) 中尾 正史
熱サイクル方式 ナノインプリント装置
(株)日立製作所 齊藤 拓,荻野 雅彦
(株)日立プラントテクノロジー 山本 英樹
(株)日立ハイテクノロジーズ 森貞 裕和
ナノインプリントプロセス技術 −金型から材料までの一貫開発−
SCIVAX(株) 楠浦 崇央
各種成形法による微細転写
東芝機械(株) 福山 聡
ナノインプリント用モールドの作製
NTT-ATナノファブリケーション(株) 出口 公吉
構造性複屈折による広帯域1/4波長板の製作
−サブ波長ハイアスペクト比構造のナノインプリント技術−
コニカミノルタテクノロジーセンター(株)
宮越 博史,森川 雅弘,増田 修,今榮 真紀子,山田 基弘,古田 和三
複製ポリマー光導波路とデバイスへの応用
オムロン(株) 戸谷 浩巳,細川 速美
ナノインプリント技術のフォトニック結晶有機ELデバイスへの応用
京都大学 石原 邦亮,冨士田 誠之,松原 一平
パイオニア(株) 大畑 浩
京都大学 浅野 卓,野田 進
David. N. Payne 教授が語る
「Erドープファイバアンプの応用展開 −機能ファイバとそのインパクト−」
基礎からの量子光学 第7回
反射光と透過光の量子化―ビームスプリッターの量子論
情報通信研究機構 松岡正浩
シリーズIT市場ウォッチング 第64回
勝ち組と負け組みに分かれつつある情報サービス業界
(株)野村総合研究所 藤浪 啓
技術者・研究者のためのマネジメント学入門 最終回
技術者にとっての経営学
横浜国立大学 鈴木 邦雄,周佐 喜和
ワン・ポイント結像光学 第40回
MTFの測定(4)
朝枝 剛
光技術の研究開発・特許動向?/技術別に見る最新情報 第107回
核医学分野での放射線強度測定
嶋本国際特許事務所 嶋本 久寿弥太
光の研究コミュニティ
−技術進展を支える光関連研究会/グループ− 第35回
照明学会 光関連材料・デバイス研究専門部会
静岡大学 中西 洋一郎
NEWS FLASH
▼レーザ加工機,輸出数量の対前年同月比,8カ月連続のプラス
▼液晶テレビ生産台数の対前年同月比,32カ月連続のプラス
▼FTTHの加入数,500万を突破
▼NTTコミュニケーションズ,GMPLS技術のネットワーク制御に成功
▼三菱電機とNEC,量子暗号システムの相互接続実験に成功
▼NTT,従来の80倍の効率を持つEOビームスキャナを開発
▼松下電器,「表面プラズモンミラー」を用いた面発光レーザを開発
▼古河電工,GE-PON用の光延長化装置とONU機能付きトランシーバモジュールを開発
▼民生用電子機器国内出荷金額,対前年同月比110.8%の2,144億円
▼BenQ,PC用Blu-rayディスクドライブを発表
▼日立マクセルと三菱化学メディア,HD-DVDとBlu-ray用ディスクを発売
▼NTT,210 nmの遠紫外発光ダイオードの動作に成功
▼松下とソニー,HDデジタルビデオカメラ規格の基本仕様を策定
▼ディスプレイサーチ,2006年1-3月期の市場調査を発表
▼矢野経済研究所,電子ペーパーディスプレイの市場予測を発表
▼アルプス電気,ケンブリッジ大学と共同でホログラムプロジェクタを試作
▼ブリヂストン,厚さ0.29 mmの電子ペーパーを開発
▼三菱化学とUDC,有機EL材料の共同開発に合意
▼ソニー,初のデジタル一眼レフカメラを発表
▼マイクロン・テクノロジー,携帯電話向け800万画素イメージセンサを発表
▼「半導体MIRAIプロジェクト」,第3期委託予定先を決定
▼オリエンタルランド子会社,LED栽培の野菜工場を建設
▼晝馬氏,「2006年ビジョナリー賞」受賞
PHOTONICS SPECTRA
EVENT INFORMATION
EVENTS
▼レーザー学会 第349回研究会「高機能固体レーザーとその応用」
▼ナノオプティクス研究グループ 第15回研究討論会
▼第101回微小光学研究会「分散と微小光学」
▼ナノフォトニクス 総合展開シンポジウム −拡がりと深化−
▼日本光学会 第40回サマーセミナー 命と光 −光学とバイオ・医療との関係−
▼第6回 情報フォトニクス研究グループ研究会(秋合宿)情報フォトニクスの拡がり −ナノから光システムへ,光システムからナノへ−
InterOpto'06開催のご案内
Zoom in USA
第36回 シリコンバレーから
東門 元二
PRODUCTS INFORMATION
サッカーのワールドカップドイツ大会は,日本でも大いに盛り上がったが,その中にはワールドカップの時だけという「にわかサッカーファン」も結構いたようだ。サッカーだけではなく例えばオリンピックでも,普段は特に興味がない種目であっても金メダルを取ったとたんに大騒ぎなんて光景が良く見られるが,このような現象は何も日本に限った事ではない。この手の国際的なイベントでは,どの国の人間も多かれ少なかれナショナリズムを掻き立てられる。日本人は熱し易く冷め易い国民だとも言われるが,敢えて目くじらをたてる必要もないわけで,ごく自然な現象と捉えても良いだろう。
さて,本稿を執筆中の段階で日本代表チ−ムの成績は1敗1引き分け,1次リーグ突破が厳しい状況だが,本書が刊行されている頃には結果がわかっているわけで,奇跡(失礼!!勝負事は諦めないことが基本)が起こっていることを願わずにはいられない。ところで小生も所謂にわかサッカーファンであって,普段からサッカーが好きで仕方のない本当のファンの方々(中には会社を辞めてまで観戦に行く剛の者もいるそうだ)からは発言の資格なしと言われるのを覚悟の上,この時期サッカーに絡めて日本人の気質に対する興味深い意見も見られたので,ここでは門外漢としての発言を許していただきたい。
日本代表チームはシュートなかなか決まらないという事で,相変わらず決定力不足が言われている。シュートを打つ役割は先ずはフォワードという事になるのだが,このフォワードには他人を押しのけるような我の強さが大事なのだという。真偽の程ははっきりと分からないが,これが日本人には希薄なのだという指摘がある。6月19日付けの読売新聞夕刊で漫画家の倉田真由美氏は,チームとしてのまとまりを大事にするため,まじめで「いい人」であることを求めてしまう日本社会の風潮に問題があるのではないかと述べている。日本民族はもともと狩猟民族ではなく農耕民族であり,春夏秋冬という四季がはっきりとした気候の関係で,例えば田植えや稲刈りの作業を特定の時期に共同で行なわなくてはならなかった。その時に一人だけ違う行動をするなんて許されなかったわけで,そんな事をしたらそれこそ「村八分」になってしまうのだと指摘する声もある。
その影響なのだろうか。確かに日本人は自己主張があまり得意ではない。自己主張しないことが友好と勘違いしてしまうなんて事もあるようだ。摩擦を回避する,波風立てたくないといった特徴に加え,他人に迷惑をかけないなんていう価値観も同根から来ているように思えるのだが・・・。さて日本人の決定力不足,今後は解消されるだろうか。何もサッカーに限った話ではない。変わりつつあると信じたいのだが,如何なものだろう。
今月号の特集はナノインプリント技術の光デバイスへの応用を取り上げてみた。ナノインプリント技術は効率的で経済的な微細パターン形成技術として注目を集めており,その研究開発が内外で活発化している。世界を相手にして研究開発というフィールド立つ研究者・技術者の方々には,それこそこれまで以上の決定力を持って果敢に研究開発を進めていただきたい。
編集長 川尻 多加志
特集「ハイブリッドメモリ技術(仮題)」
▼総論
▼近接場光ヘッド
▼近接場アシスト磁気記録技術
▼熱アシスト技術
▼ハイブリッド記録材料
▼ナノホール垂直パターンドメディア
▼ハイブリッド光磁気記録システム
(都合により,内容に変更のある場合があります。)